有機溶剤に溶解した樹脂をe-AFD工法・AFD工法によりポリマーとして吐出し、搬送と乾燥を同時に行う独自のエアブロープロセスを経て、高精度なナノファイバーを効率的に製造します。
排気回収部のファンを使用して、外気で有機溶媒を2000ppm以下に希釈し、爆発を防ぐ。
希釈された有機溶媒がナノファイバー捕集部に向かって飛散する。
テクニカル・ファインは、独自の「e-AFD工法・AFD工法」により、高性能ナノファイバーの受託生産を行います。お客様が指定する樹脂、指定の仕様に基づき、最適な条件で生産いたします。医療、フィルター、エネルギーなど、多様な分野のニーズに対応。なお、受託生産前には、量産を予定したナノファイバーシート、およびポリマー(樹脂溶解液)の開発が必要となります。
お客様のニーズに基づき、量産予定のナノファイバーシートおよび専用ポリマー(樹脂溶解液)の開発を行います。独自技術「e-AFD工法・AFD工法」に最適化された材料開発により、繊維径や形態を精密に制御し、高性能なナノファイバー製品を実現。開発期間は3日~2ヵ月と、迅速な対応が可能です。お客様の製品開発を、強力にサポートいたします。
独自の「e-AFD工法・AFD工法」を用いた、高性能なナノファイバー生産装置を開発をしています。常温常圧での操業が可能で、エネルギー消費を抑えた、環境に優しい装置です。高い繊維径制御性により、目的に応じたナノファイバーを安定して生産できます。顧客の用途に合わせたカスタマイズにも対応します。
テクニカルファインでは、実験用に最適なナノファイバーシートを、一般的な樹脂を使用して製作いたします。シートサイズはA4、シート厚みは1μ~100μ(特注で200μ以上も可能な場合有)で任意に設定可能です。シート枚数は5枚以内から承ります。まずはお客様の研究開発や実験にご活用ください。詳細は、お気軽にお問い合わせください。
当社装置は、ナノファイバー生成部とナノファイバー捕集部、排気回収部にて構成されています。ナノファイバー生成部で生成されたナノファイバーと有機溶媒は、排気回収部によって送路内が負圧とすることで外部に漏れないよう配慮しています。
ナノファイバー生成部
ナノファイバー捕集部
排気回収部
有機溶剤に溶解した樹脂をe-AFD工法・AFD工法によりポリマーとして吐出し、搬送と乾燥を同時に行う独自のエアブロープロセスを経て、高精度なナノファイバーを効率的に製造します。
排気回収部のファンを使用して、外気で有機溶媒を2000ppm以下に希釈し、爆発を防ぐ。
希釈された有機溶媒がナノファイバー捕集部に向かって飛散する。
スプレー部
ナノファイバー捕集部では、風捕集式と電極捕集式の2種類が用意できる。
有機溶媒を含んだエアーは、排気回収部に向かって移動する。
捕集部
ファン及びスクラバーによってナノファイバー生成部内、ナノファイバー捕集部内を負圧にする機能があります。
溶媒排気回収部では、有機溶媒とナノファイバーを含んだエアーを水でたたくことで回収する機能を持っています。
※この回収部は装置の一部であり、VOC環境基準を満たす設計ではありません。お客様において、各社内規定または工場立地規定に従った処理を実施していただく必要があります。
溶媒排気回収部
生成能力 | 1ユニット当たり最大ノズル/5,000本相当 |
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使用可能樹脂 |
【エレクトロスピニング可能な全てのポリマー】
1.PU 2.PVDF 3.PVA 4.PEO(PEG) 5.ナイロン 6.PAN 7.ポリ乳酸 8.PEI 9.PAI 10.PPE 11.PVB 12.PES 13.ポリアリレート 14.天然ゴム 15.PMMA |
適用溶媒 |
【全ての有機溶媒】
1.DMF 2.DMAC 3.NMP 4.DMSO 5.エタノール 6.IPA 7.精製水 8.トルエン 9.酢酸エチル 10.酢酸ブチル 11.クロロホルム 12.シクロヘキサノン |
作成シートサイズ | シート幅最大:100 cm |
ポリマー自動供給 | 供給可能容器:5 mgシリンジ~20lタンク |
種類切り替え時間 | 平均 30 分以内 |
メンテナンス | ノズルユニット部:容易 |
3次元へのコーティング | 可能 |
ナノ粒子のコーティング | 可能 |
ロール/ロール | 可能:幅 100 cm |
厚膜への対応 | 使用樹脂の特性による |
高電圧 | 0KV~30KV |
消費電力 | 100W *生成条件管理は除く *排気機器、湿温管理機器、エアコン等 |
安全性 | 引火物(有機溶剤)等:局部排気により爆発しない構造 |
様々な材料と組み合わせ可能。ナノファイバーを付ける土台(基材)は、用途に応じて様々な素材を選べます。例えば、マスクなら肌触りの良い不織布、フィルターなら丈夫な素材というように、最終製品の用途に合わせて最適な素材を選択できます。
一枚一枚丁寧に作る「枚葉式」と、長い布のように連続して作る「ロール・ツー・ロール式」があります。例えば、高級マスクなら枚葉式で細かい品質管理を、大量生産の工業用フィルターならロール・ツー・ロール式で効率的な生産が可能です。
ナノファイバーは人の髪の毛(約100マイクロメートル)の1000分の1以下という驚くべき細さまで作れます。この細さは用途に応じて調整可能で、例えば、より細かい粒子を捕らえたい場合は繊維をより細く、強度が必要な場合はやや太くするといった具合に最適化できます。
0.1グラムという紙一枚よりも軽い重さから、2グラムまでの範囲で調整できます。例えば、使い捨てマスクなら軽く薄く、工業用フィルターなら耐久性を重視してやや厚めにするなど、用途に合わせて最適な重さに調整できます。
一般的な布の幅(1メートル)まで製造可能です。これは一般的な衣類の製造にも、工業用フィルターの製造にも十分な大きさです。例えば、マスクなら一度に数十個分、防護服なら一着分を作ることができます。
これらの特徴は全て、お客様の希望する最終製品に合わせて調整可能です。例えば、医療用マスクを作りたい場合は、繊維を極めて細く、重さを軽く、肌触りの良い素材を選ぶといった具合に、理想的な製品作りをサポートします。